男性介護士の中には結婚願望はあっても、将来への不安を理由に踏み出すことができない人もたくさんいます。男性介護士が抱える不安の中でも特に多いのが収入です。介護士の平均年収は男女共に300万円前後と言われています。これは職種別の平均を大きく下回る数字で、結婚相談所で介護士の男性が敬遠されやすい理由の一つです。結婚をすれば必然的に出費が倍になるため、生活ができなくなる不安を理由に諦めてしまう人も少なくありません。副業で収入を増やすという選択肢もありますが、多忙になりやすい介護の仕事で隙間時間を作るのは難しいと言えます。そこで有効となるのがキャリアアップです。介護士の仕事には様々な資格があって、取得することで収入や働き方を変えていくことができます。ケアマネージャーをはじめ管理職に就ける資格を取れば、仕事における肉体的負担を減らしつつ高収入を得ることも可能です。副業のように隙間時間を使って働くわけではないので、プライベートが割かれる心配もありません。
結婚に踏み切れない理由に生活スタイルの乱れを挙げる人もいます。有料老人ホームのように要介護者が生活をする施設は、日勤と夜勤のシフト勤務な上に休日もバラバラです。実際に家族と顔を合わせる時間が少ないことが原因で、気持ちのすれ違いが起きるケースもあります。訪問介護のように日中だけ働く勤務地を選択すれば生活スタイルが変わる心配がありません。前述したキャリアアップで管理職に就けば、夜勤手当が無くても収入は安定させられます。